大空を飛ぶ
鳩が育む少年の夢
  

璃久くん頑張れ!
脚環をプレゼント
平成19年5月22日
           えびの市立大河平小学校
              校長 江田  誠
              二年 伊地知璃久
楽しく過ごす学校生活を
                (校長先生から)

拝啓
 このたびは、ご無理を申し上げ、誠に、申し訳ありませんでした。脚環を送っていただきました皆様のご厚意に心より感謝申し上げます。
 さて、今回お世話になっております児童の名前は。「伊地知璃久(いじちりく)」と言います。二年生の男の子です。昨年度まで在籍していた六年生3名が卒業し、もう一人残るはずだった五年生の女の子も転校してしまったので、璃久くんがたった一人になってしましました。毎日、遊ぶ友達もなく寂しい思いをしているはずなのですが、大人4人に囲まれながらもけなげに頑張ってくれています。職員が相手をしているはずですが、なかなか子供同士のようにはいきません。
 そこで、ひらめいたのが「少年の夢とロマンスを載せて大空を飛んでくるレース鳩」の魅力でした。動物好きな子ですので、学校で一人だという寂しさを吹き飛ばし楽しく学校生活を送ってくれるものと確信しています。
 また、このことは、ただ単に鳩を飼育するというだけでなく、いろいろな学習にも関連させ、繋ぐことの出来る活動ですので、市の教育長や保護者にも相談し了承を受けて取り組むことが出来るようになりました。



 22日には、種鳩(白鳩)も届きました。コンディションも良いようなので 一週間ほど休ませ、環境に慣れたら早速配合し作出に取り掛かろうかと考えています。
 子供には、「伝書鳩協会から頂いた新しい脚環を付けた鳩が、璃久くんの鳩だよ。」といってありますので、雛が産まれるのが楽しみでしょうがないようです。
 レースはと飼育の細かい点については、まだ二年生ですから焦らず機会を捉えながら一つ一つ教えていきたいと思っています。
 私も、あと七年ありますが退職したら鳩レースを再開したいと楽しみにしていましたので、今回このような形で鳩を飼うようになったことを本当に嬉しく思っています。いろいろご迷惑をおかけしますが、今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、事務局の皆様の今後のご健勝と益々のご発展を祈念申し上げまして、お礼のご挨拶とさせていただきます。

    

 

 




 2007年5月8日、一通のメールが日本伝書鳩協会事務局に届いた。
 全校児童数1人となった、学校長から「 一人の児童の寂しさを鳩との関係で何とかできないかと・・」。自身も以前に「日鳩宮崎支部で鳩レースに参加し、400キロ優勝をはじめ、700キロレースでの入賞経験もありました。今それを思い出し、今回、種鳩を購入し、雛を引く計画を考えています。、非会員ですが、脚環を購入したい」。との事でした。
 この申し出を受け、事務局で協議し、新井専務理事代行の指示を仰ぎ、脚環10個を14日付で贈呈しました。
 後日、校長先生と一人児童・伊地知璃久くんからお礼の手紙が届きました
 
 無事に雛が誕生し、元気に育つことを祈っています。
 なお、鳩舎が完成した折には、協会の新井専務理事代行から、鳩を贈呈する旨を伝えました。